聴いて救われた曲
久しぶりのブログ更新です。
自分の身の回りの生活がバタバタし過ぎて前回の更新から2ヶ月が過ぎてしまいました。
5月も終わりが近づき新生活に慣れてきた人もなかなか馴染めない人もいるかと思います。
このタイミングで思い出す事。
私も3年前に仕事で大きな配置転換がありました。
7年間勤めていた会社の現業部門から経理部門に異動になり、全く持って未経験の分野に配属することになりました。
なぜだろう?(^^;)
それでも新しい分野に挑戦できるのはとても楽しみだし、絶対モノにしよう!
そう思って大手簿記スクールも通い、来たるべき日に備えていました。
新しい職場での仕事が始まり、前任者からの引き継ぎが始まりました。
前任者は経理一筋20年の女性の先輩職員でした。
必死で仕事を覚えようとするも、慣れないデスクワークに自分の知識を越える簿記用語など、次第にストレスとなってしまいました。
そして何よりも苦痛だったのが、現場畑から来た私に「どうせ使えないんだろう」と極寒のよそ者目線を浴びせてくる女性の先輩。頭の回転が速いのかせっかちなのかとにかく早口過ぎて言葉が聞き取れない!さらに言葉に棘というか毒がある。
そして一回説明した後は放置。
分からない事を聞こうとするも、まず自分の状況を説明する事も上手く出来ないので先輩に呆れられ、あっという間に覚えの悪い使えない奴というレッテルを貼られてしまいました。
何をするにも先輩に相談する事も怖くなってしまいミスを連発。恐怖のあまり終電までデスクの前でフリーズする日が何度もありました。
異動1ヶ月目で胃痛、めまい、吐き気に見舞われその後、じわじわ鬱傾向になり極度の物忘れ、動悸も加わりました。睡眠剤、精神安定剤を処方されるようになりしまいにはメンタルカウンセリングまで通いました。
当然、カウンセラーや医者からは休んでくださいと言われました。
大丈夫です。と意地を張って出勤しても周りに迷惑かける事は自分でも十二分に理解していました。
通勤で乗る電車の窓に映る自分の姿がすごく小さく見えました。
こうやって弱者は淘汰されていくのか。
後日、弱り切った私は直属の上司に相談しました。
「やる気はありますが、仕事が追いつきません。これ以上まわりにご迷惑をお掛けすることは出来ませんので仕事を辞めようと思います。」
上司は先輩との仕事の様子を知っているので、私の話を理解したように黙って聞いていました。
おそらく先輩も得意のポイズンマシンガントークで私の不満を上司にこぼしていたのでしょう。
上司からはしばらく休んでもいいし出勤するなら仕事の負担を調整して出来る事からやってもいい。
先輩に聞けない事は直接話を持ってきていい。
と言われました。
その言葉に賭けた私は上司に感謝し、与えられた最後のチャンスだと信じ出勤する事を選びました。
無理と感じたらその時は潔く辞めよう。
ある日、先輩の無視からのポイズンマシンガントークのコンボ技で私の精神が完全にリミットを振り切ってしまいました。
元々腐りきっていた心の糸が切れました。もうどうにでもなっていいや。
と思った瞬間と元来流れていたロック&パンクの血潮が急に脈を打ち出しました。
「どうにもならないことなんて どうにでもなっていいこと」
少年の詩/THE BLUEHEARTSより抜粋
甲本ヒロトさんの声が聴こえてきました。
必死で謝って機嫌をとっていたのを辞めて、一度丁寧に謝って後は何事もなかったように地蔵になって仕事を再開する。
そうだ。オレは役立たずで最低だ。
「やくたたずとののしられて
さいていとひとにいわれて
ようりょうよくえんぎできず
あいそわらいもつくれない」
ロクデナシ/THE BLUEHEARTSより抜粋
聴こえる!確かに聴こえるぞ!
オレはまだ死んでいない!!
‥‥
それから3年が経ち、今どうなったかというと‥
・部内で昇格しました。現業からの異動では初らしいです。
・もちろん給料も跳ね上がりました。
・組織内での人脈ができました。音楽好きというつながりから人事系の上司との関わりができたりと他の社員より広い人間関係を作ることができました。
これは自己啓発系の宣伝ではありません。
あの時、自分という弱者に突き刺さったあの曲がなかったら、私は今頃負け犬となって酒を煽り、肴としてあの時話を会う人会う人にしていたと思います。
あいつが悪い。会社が悪い。社会が悪い。
不満は誰だってあると思います。
私のそういった闇を真っ直ぐに全力でぶつけさせてくれてピカピカな光の玉に磨いて返してくれたのが
THE BLUEHEARTSでした。
一生聴きます!